「特に不満はない」のに生きづらい、漠然とした悩みの対処法

「特に不満はない」のに生きづらい、漠然とした悩みの対処法 ビリーフ・思考のクセ

セッションにお越し頂く方の中には、具体的に明確な悩みがないと仰る方が、実は結構な割合でいらっしゃいます

この方々から共通して伺う「ある言葉」があるのです

もともと私自身も、明確に困っている悩みがなかった時期に、この「ある言葉」はちょいちょい浮かんできていたな、と思い出します

その言葉は「特に不満はないんですというものです

この一見、平穏無事な特に不満はない
この言葉が表面化するまでには、長い積み重ねの間に、いくつかの心の段階を経てきています

実は、簡単に見過ごすことのできない「重みのある言葉」なのです

特に不満はない」に含まれる深いあきらめ

「不満はない」と発している方の表情には、「あきらめ」や「断念」といった、そこまで深刻な苦しみは感じられません

ですが実は、この段階に至るまでに、小さな挫折を何回も繰り返してきているのです

それは決して、大勝負に負けたといったことではなく、ちょっと思い通りにならない、ちょっと描いていたことと違う、といった、ほんのわずかな「差異」や「違和感」の積み重ね

例えばそれは、〇〇ちゃんはちょっと待ってね、と他の兄弟姉妹を優先して自分は後回しにされてきたり、本当は自分はこれがいいと思っているのに、親の喜ぶものを優先してきたり、といった

ほんのちょっと他の人を優先してきたことが、何回も繰り返され、深いところでの「私の願いは後回しにされる」「いつも他の人を優先しなければならない」という挫折経験の蓄積となっていたりするのです

もちろん、普段これらは潜在意識の奥にしまわれているので、表面的に挫折と認識されていることはありません

「特に不満はない」と脳内でつぶやくとき、そこに大きな不満や不快が感じられている事はなく、多くは、大体満足しているし、他と比べてみたらかなり恵まれている、と感じられることの方が多いでしょう

「不満はない」からこそ核心が見えない

しかし、これこそが問題です

この、適度に満足して、適度に納得してるからこそ、現状の問題の核心が見えなくなっているのです

これは、本当に現状に満足しているというよりは、長年あきらめ続けてきたことにより、「不満」や「イヤだ」という感情に気が付けなくなっている可能性があるのです

「不満はない」方の生きづらさの、本当の理由

私は、他の記事でも書いていますが、「不満」や「イヤだ」という感情こそが、その方の人生の羅針盤であり、本音であると思っています

ですので、「不満」や「イヤだ」が感じられないということは、それだけ深く、自分の本心や本音にフタをして生きてきたということなのです

本心、本音にフタをして、自分自身を生きていない
それこそが、「特に不満はない」と訴える方の、真の悩みであるのです

「不満(イヤ)」を感じない理由

そして、「不満(イヤ)」を感じないようにしてきたということは、そうするだけのメリットがあった、ということです

私がセッションで伺ってきた中では、3つのパターンがあります

「不満(イヤ)」を感じない、3つのパターン

1. 心を守るための「自動遮断」(防衛・麻痺)

過度なストレスや過去のトラウマから精神の破綻を防ぐため、脳が「不快センサー」を意図的にダウンさせる働き
感情の麻痺(抑圧)、学習性無力感

2. 身体と感情の「非連動」(認知・身体化)

身体はストレスを感じているのに、それを脳が「不満」という心理的な感情として認識・処理できない状態
感情がよくわからない、思考による打ち消し(認知の偏り)

3. 他者優先の「極度な適応」(環境・対人パターン)

自分の内面(快・不快)ではなく、外側の環境や他者の基準を優先し続ける行動パターン
過剰適応、防衛的正常化

「もしも、不満があるとしたら?」不満の解像度を上げていく

ここで大事なのは「不満」や「イヤだ」を、みつけよう!と焦らないこと

いままで何十年もないことにしていたのですから、そう簡単には出てこないものです(出てきても大丈夫!)

そこで、試して頂きたいのが、「もしも、不満があるとしたら?」という考え方です

考えてみてください、本当に「不満がない」なら大変結構じゃないですか

毎日、満足いくまで美味しいものを頂き、心ゆくまでくつろぎ、仲間と遊び、仕事をし、あなたにふさわしい、楽しく充実した日々を送っているはずです

そうではないなら、「なにか」があるのです

その「なにか」を見ていくためには、「もしも、不満があるとしたら?」という考え方を用いて、あるかもしれない「不満」の解像度を上げていく、という手法が役に立ちます

まとめ:あなたの願いを叶えられるのは、あなただけ

「特に不満はない」——その言葉の奥には、長年の小さな挫折の積み重ねと、本心にフタをして生きてきた歴史があるかもしれません

一人で「もしも不満があるとしたら」を掘り下げるのは、時に難しいこともあります

カウンセリングでは、こうした「特に不満がない自分」を作り上げてきた背景にある思い込み(ビリーフ・スキーマ)を丁寧に紐解きながら、あなたが本当に望んでいるものへと、一緒につながり直していくお手伝いをしています

あなたの願いを叶えられるのは、あなたしかいません

「特に不満がない自分」のままでいることに、心のどこかで違和感があるなら、

その違和感は、あなたにとって、とても大切なお知らせです

「不満がないけどすっきりもしない状態」から、抜け出したいなら
一人で「もしも不満があるとしたら」を掘り下げるのは、時に難しいこともあります。
カウンセリングで、あなたの中に眠る「本当の望み」に一緒につながり直していきましょう
セッションの詳細を見る

タイトルとURLをコピーしました