「ずっと不安や心配事が頭から離れない」
「しっかり休んだはずなのに、イライラや疲れが取れない」
そんな状態が続いているとき、私たちはついつい
「自分のメンタルが弱いからだ」
「考え方を変えなきゃ」
と心や思考ばかりに原因を求めがちです
しかし、カウンセリングの現場で多くの方と向き合ってきた経験から言うと、心が不安に襲われているとき、その根本原因は「身体と脳の緊張(過緊張)」にあるのです
今回は、自律神経や脳疲労の仕組みから「心が安心を取り戻すための身体のアプローチ」について分かりやすく解説します
なぜ「休んでも疲れや不安が取れない」のか?(脳疲労の正体)
現代人の多くが「休めない」「緊張が抜けない」背景には、情報過多と絶え間ないストレスがあります
私たちは、仕事や家事だけでなく、休日や移動中にもスマートフォンでSNSを見たり、動画やニュースに触れたりしています。一見「ゆっくり過ごしている」ように思えても、脳と神経には休む間もなく情報が流れ込み続けています
この結果引き起こされるのが、筋肉や体の疲れではなく「脳の疲れ(脳疲労)」です
自律神経が「交感神経優位」のまま固定化されている
私たちの体は、主に2つの自律神経によってコントロールされています。
- 交感神経(アクセル): 活動時や緊張時に働き、血管を収縮させて心拍数を上げる
- 副交感神経(ブレーキ): 休日や睡眠時に働き、心身をリラックスさせて修復する
ネットサーフィンやゲーム、考え事(思考のループ)を続けていると、体は休んでいるつもりでも、脳は「常に戦闘モード(交感神経がオン)」のままになってしまいます
放置された「体の緊張」が心と全身の不調を引き起こす
交感神経がずっと働きっぱなしになると、血管は収縮し続け、筋肉は常に強張った状態(過緊張)になります。
この状態を放置しておくと、以下のような心身の不調として表出します。
- 身体的な影響: 冷え性、肩こり、だるさ、慢性的な疲労感、便秘や下痢、めまい、頭痛など
- 精神的な影響: 理由のない不安感、強いイライラ、気分の落ち込み、集中力の低下、物忘れなど
「頭(思考)」ばかりで生きていると、自分の体が悲鳴を上げていることにすら気づけなくなっていきます。
すでに緊張が日常化(麻痺)している方に「身体の状態に気づいてメンテナンスしましょう」と伝えても、自分ひとりで感覚を取り戻すのはなかなか難しいのが現実です
まず問答無用で「お湯を張って風呂に入る」
だからこそ、あれこれ難しく考える前に、まずは物理的に「体を温めてゆるめる」ことが先決です。
ケアの方法はストレッチや散歩など色々ありますが、最も手軽で効果が高いのは「お風呂にしっかり浸かること」です。
お湯に浸かることで副交感神経が優位になり、収縮していた血管が広がって、強張っていた筋肉が自然と解けていきます
「1日の半分」は心身を休める時間にあてる
1日24時間のうち、睡眠時間を6〜7時間と仮定すると、本当は残りの約6時間も「体を休め、緊張を解く時間(副交感神経を働かせる時間)」にあてるのが理想的です。
食事を味わう、お湯に浸かる、ボーッとする時間を意識的に作るなど、「体が安心できる環境」を日常の中に作ってあげることが何よりのセルフケアになります
身体が安心すると、心も勝手に安心していく
カウンセリングは、思考の囚われをゆるめ、心身共に楽にしていくものですが、身体という土台が不安定なままだと、身体の状態に精神の状態が引き戻されてしまうことがままあります
そのため、心のアプローチ(心理セラピー)のトップダウン方式と共に、身体のアプローチであるボトムアップ方式の両面から取り組んで頂くことをおススメしております
心のアプローチだけでは限界があるのです
「身体が安心すると、心も勝手に安心する」——これが心身の絶対的な原則です
まずは今夜、温かいお風呂に入り、体に優しいものを食べて、ぐっすり眠ってくださいね
自分では「緊張の緩め方」が分からない方へ
「お風呂に入っても、どうしても頭の中でグルグル考えてしまう」
「長年の癖で、どうやって体をゆるめればいいのか感覚が分からない」
「そもそも、緩んでいる感覚がわからない」
長期間にわたってストレスや我慢を重ねてきた方は、身体の自律神経センサーが自力では休まらない状態になっていることがあります(結構多いですし、私もそうでした)
私のセッションでは、思考(頭)だけで悩みを解決しようとするのではなく、身体感覚(ソマティクス)や自律神経のアプローチを取り入れたセッションを提供しています
知性(仕組みの理解)と体感(身体の安心感)の両方からアプローチすることで、根深い生きづらさや過緊張を根本から整えていきます
長期間、ストレスや我慢を重ねてきた方は、自律神経のセンサーが、自力では休まらない状態になっていることがあります(これは決して珍しいことではありません、私自身もそうでした)
カウンセリングでは、思考(頭)だけでなく、身体感覚や自律神経へのアプローチも取り入れながら、知性と体感の両方から、根深い緊張や生きづらさを整えていきます
