「見えない」「わからない」領域にあるもの

最近は「言葉にできない領域」を扱う機会が増えていました。
けれど、やはりどんなに大切な感覚であっても、言葉にしなければ伝わらない、ということを感じています。

ただその「言葉にできない領域」というのは、再現性が低いことも多くて…。
セッションなど、対価をいただく場面では、「これはどういうことなのか」「どんな変化があるのか」をうまく伝えるのが難しい、と感じていました。

その点、私が提供しているビリーフリセット(スキーマ療法をベースにした、自分の中の思い込みやルール=認知を多角的に見つめていくプロセス)は、「言葉」の領域で行うものなので、説明がしやすく、結果も伝えやすい。

だからこそ私は、この“わかりやすさ”にとても助けられてきましたし、そこがビリーフリセットの大きな魅力のひとつだと感じています。

けれど――

私たち人間は、「わかりやすい」世界だけで生きているわけではありませんよね。

見えるものと見えないもの
わかるものとわからないもの

その両方が交差するところに、私たちは生きています。

むしろ「見えない」「わからない」領域の中にこそ、
私たちの“本質”や“真実”に近いものがあるのではないか――
そんなふうに思うのです。

この1年ほど、「どこから、どう伝えていけばいいのか」
自分でもはっきりわからないまま、模索していました。

でも、ひとつだけはっきり言えることがあります。

それは――

「言語化できるもの(見えるもの)だけでなく、言語化しづらいもの(見えないもの)も、両方扱わないと、現実は本当に変わらない」
ということです。

これは、私自身の体験でもあり、
多くのクライアントさま、
そしてビリーフリセット講座の受講生さんたちを見ていても感じる“事実”です。

では、「何を」「どう扱えばいいのか?」
「まず何から始めればいいのか?」
「こんなことが起こっているみたいよ」ということを
少しずつお伝えしていこうと思います。

見えない世界のことは、まだまだ私自身も手探りです。
どこまでお話すればいいのか、正直いまもわかっていません。

でも、かつての私のような方へ――

一見、順調に生きているように見えて、
それなりに仕事もできて、人望もあって、仲間にも恵まれている。
リーダーやディレクターとして、人を導く立場にいたりもする。
やりたいことも、ある程度やれている。

それでも、なぜか…

「このままでいいのかな?」
「もっと自分らしく生きられるはず」
「本当の自分の力を、もっと自由に発揮したい」

そんな思いが、どこかにある。

そして、さらに言えば――

自分の能力や才能を、誰かのために使いたい
もっと自分らしさを表現したい
本当にやりたいことを見つけて、実現していきたい

そんなふうに、内に熱を秘めた方々へ。

「自分の魂の望みを生きる」ことは、
世界平和とか人類の幸せとか、ちょっとスケールの大きな話にも、実はつながっているのかもしれない――

そう感じてしまうような方へ。

私は、私の言葉で、私が知っていることを
ひとつずつ、届けていこうと決めました。

まずは、「どこから始めるといいのか?」というお話から。

次回からお伝えしていきますね。